Chapter1   Pythonで実行

フラグなし

 フラグを用いない場合は、単語構成文字は漢字や全角文字などを含めたより広義に解釈されます。

それ故に、否定の際マッチする範囲がその分狭くなります。

 まずは対象となる文字列が、半角英数字のみで構成されている場合を確認してみましょう。

使用するPythonのバージョンは 3.7 です。

    re_meta6_1.py

        import  re

        pattern = re.compile("\W")
        st ="Sky_3"
        result = pattern.findall(st)
        print(result)
                            

実行結果

 問題なく全て弾きました。

次に、漢字や全角英数字なども含めて試してみます。

    re_meta6_2.py

        import  re

        pattern = re.compile("\W")
        st ="Sky_3!空そらＳ３"
        result = pattern.findall(st)
        print(result)
                            

実行結果

 やはりフラグが無いと、漢字などにはマッチしません。

これは [^a-zA-Z_0-9] である以下の場合と異なります。

    re_meta6_3.py

        import  re

        pattern = re.compile("[^a-zA-Z_0-9]")
        st ="Sky_3!空そらＳ３"
        result = pattern.findall(st)
        print(result)
                            

実行結果

 漢字などにもマッチしています。

この結果と等しくするには、フラグを用います。

ASCIIフラグ

    re_meta6_4.py

        import  re

        pattern = re.compile("\W",flags=re.ASCII)
        st ="Sky_3!空そらＳ３"
        result = pattern.findall(st)
        print(result)
                            

実行結果

[^a-zA-Z_0-9]と同じ結果になりました。

インラインフラグ

 インラインフラグを用いた場合も確認しておきましょう。

文字列パターンの先頭に (?a) を記述します。

    re_meta6_5.py

        import  re

        pattern = re.compile("(?a)\W")
        st ="Sky_3!空そらＳ３"
        result = pattern.findall(st)
        print(result)
                            

実行結果

 meta6_4.pyと同様の結果になりました。