正規表現基礎
\Z 文字列の末尾
カテゴリー:アサーション①
$ との違いは ?
末尾の位置にマッチする、$ を前回みてきました。
これとよく似た正規表現が、\Z になります。
$ と等しく、\Z は文字列の末尾にマッチします。
けれども、$ とは異なり、改行の直前は末尾の定義に含まれません。
例えフラグを使ったとしても、結果に影響を及ぼす事はありません。
順を追って検証していきましょう。
この記事の難度は、入門〜基礎 Bクラスです。
(A: やさしい → E: 難しい)
事前知識として、pythonから正規表現を扱う方法が必要になります。
難度 : | |
事前知識: | Pythonの基礎文法(reモジュールを含む)。 |
学習効果: | 末尾に対するマッチ。及び、$ との違いを会得出来る。 |
Contens | 目次
Chapter1 | Pythonで実行 |
Chapter1 Pythonで実行
\Z が末尾の位置にマッチする事を確かめます。
re_meta13_1.py import re pattern = re.compile("t\Z") st ="stet" result_iter = pattern.finditer(st) for result in result_iter: print("-------- match ↓ ---------") print(result.group()) print(result.span())
実行結果
これは特に問題ありません。
ここで、末尾に改行を追加してみます。
re_meta13_2.py import re pattern = re.compile("t\Z") st ="stet\n" result = pattern.search(st) print(result)
実行結果
$ のときとは異なり、文字列の末尾の改行の直前は、末尾と判断されません。
これについては、フラグを使っても結果は変わりません。
re_meta13_3.py import re pattern = re.compile("t\Z",flags=re.MULTILINE) st ="stet\n" result = pattern.search(st) print(result)
実行結果
やはり、マッチしません。
以上で \Z の説明は終了です。
$ との違いを会得出来ました。
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